相続手続き支援センター

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過去事例

当ネットワークが対応した、過去事例を掲示します。

え?私は相続人じゃないの!


注)登場人物名は全て架空のものです。
  
「相続人は私一人だけなので、この度亡くなった母(山田花子)の相続の手続きをお願いしたい」という山田三郎さんの相談から、幕を開けました。
  
山田三郎さんは当初、相続人は自分一人だけなので、特に問題も無くスムーズに事が進むだろうと思っていました。
しかし、戸籍を取ってみて、山田三郎さんは山田花子さんと戸籍上の親子関係になく、相続人ではないということ、また相続人としては総勢21名にも及ぶことが明らかになりました。
後に分かったことなのですが、実は、亡山田太郎(父)さんと愛人との間に生まれたのが山田三郎であり、山田花子さんは山田三郎さんが物心つく前から本当の子供として育て、ごくごく普通の生活を送っていたそうです。
報告時、山田三郎さんは驚きと同時に諦めの表情がうかがえましたが、「がんばって手続きを進めていこうよ、お父さん」という妻のまさかの一言により、これからどんな困難が待ち受けているのかもしれない手続きを進めて行く決断をしました。
それ以後、山田三郎さん夫婦は、2ヶ月掛けて関西から関東までの相続人の家を一軒一軒、手土産を持って事情を説明し、手続き協力のお願いをするため訪問したのでした。
  
通常、相続人が多数いる場合、話し合いが付かず遺産分割協議がまとまることは稀ですが、奇跡と言うべきか、この度の事情を酌んだ相続人全員が手続きに協力し、且つ預貯金の解約手続き後、解約金全てを代表相続人の方から山田三郎さんに手渡しされたのでした。
6ヶ月間かけて全ての手続きのサポートを終えた私を、山田三郎さん夫婦が笑顔満面で見送っていただき、何とも言えないすがすがしい気分の中、幕を閉じました。
  
「決して諦めてはいけない」「努力と熱意は必ず実を結ぶ」こと、そして特に「妻は勇敢である」ことを教わった案件でした。


故人の強さと優しさを感じた相続手続


まだ50代のお母様が急逝されたとして、20代のAさんが相談に来られました。
  
お母様は離婚した後、再婚せずに一人でAさんと、弟であるBさんの、子供二人を育ててきたとのこと。
社会人になって間もないAさんは、お母様の突然の死に、途方に暮れていました。
お母様は本業の他に、小さなアパートを購入し、その家賃収入で生計を立てていました。
主な相続財産は、親の相続で受けた自宅とこのアパートです。
  
アパートには金融機関の住宅ローンが付いていました。
住宅ローンには、団体信用生命保険といって返済途中で債務者が死亡した場合に、残りの住宅ローンを生命保険会社が支払うという保険が付いている場合があります。
ただ、アパートのような事業用の場合は、付いていないことが多いようです。
付いていなければ、AさんとBさんが住宅ローンを引き続き背負うことになります。
  
金融機関に確認したところ、団体信用生命保険が付いていることが分かりました。
お母様は自分にもしものことがあった場合でも子どもたちが住宅ローンで苦しむことのないよう、アパート購入の際、団体信用生命保険の付保にこだわったのでしょう。
お母様の配慮でAさんBさんが債務を負うことはなくなりました。
ご自宅の資産価値とアパートの資産価値がほぼ同じことから、AさんBさんが不動産をそれぞれ相続していくことで協議がまとまりました。
アパートを購入したのも、不動産を自宅とアパートの二つにしておけば、将来、AさんBさんが遺産分割で揉めることがないようにというお母様の配慮かもしれません。
   
その他に調査をしていくと、AさんとBさんそれぞれが同額の受取人になっている生命保険が判明し、さらに積立介護費用保険への加入も判明しました。
介護を受けるのはまだ遠い先であったにもかかわらず、子供たちに迷惑を掛けることのないようにと準備していたようです。多額の解約返戻金はお二人で均等に分割しました。
子どもたちに迷惑を掛けないように財産を形成したお母様。
Aさんは「母には改めて感謝しています」と何度もおっしゃっていました。
自立した母親の、強さと優しさを感じた相続手続でした。


相続人が一人なのに遺産分割協議書が必要なのか


山里さん(仮名)の母が病気になり、夫である父がずっと看病をしていました。
長い闘病生活の後、母は息を引き取りましたが、その数日後、父も帰らぬ人となりました。
看病疲れもあったのでしょうか。母の看病の為、病院の近くにマンションを買った矢先の出来事でした。
   
母が亡くなった時の相続人は山里さんと父でしたが、父が数日後に亡くなった為、相続人は山里さん一人となりました。相続の手続きに一人奔走されましたが、思った以上に手続きが大変だったとのことで、相続手続支援センターに来所されました。
   
母の相続財産は300万円、父の相続財産は6000万円でした。
相続税がどうなるかも山里さんは心配でした。
相続手続支援センターからその後、事前報告書の説明があり、依頼前に独自に色々と調べていた山里さんは、支援センターによる説明の内容もよく理解できたとのことでした。
ただ、一つ気になる点がありました。相続人が一人の場合には、遺産分割協議書は必要ないと山里さんは思っていましたが、支援センターから、母の相続に関しては遺産分割決定書というものが必要になると説明があったからです。
   
遺産分割決定書は、「母」の相続人である自分と、「母の相続人であった父」の相続人である自分との遺産分割内容を表したものです。これにより、母の相続財産の承継先を、父でなく「山里さん」と明確にすることで、父の相続財産に母の相続財産が加算することを避けることができました。ですから、自宅を含め、父が本来所有していた財産に、母の相続財産は加算されることはなく、心配していた相続税の申告も必要がなくなりました。
このような書類が必要だとは知らなかったと驚いた様子でした。
   
この遺産分割決定書と他の必要書類とで、母の不動産を山里さんの名義に変更することができました。「支援センターに頼まなければ、かなりの時間がかかっていたと思います。ありがとうございました。」と感謝の言葉をいただきました。


安易な手紙から兄弟げんかに


28年前に亡くなった父親Aさん所有の不動産の手続きを、どのようにすすめたら良いかYさんより相談がありました。
Aさんには先妻(Aさんより先に死亡)との間に7人、後妻(Aさんより後に死亡)との間に2人の子供がいて、相続人は合計9人です。
昨年の秋、Aさんが亡くなってから28年経ち、兄弟姉妹の中でも末っ子で年長とは30歳の年の差があるYさんが、不動産の名義変更をしなければとご自身で手紙を作成し、兄弟姉妹へ提案をしました。
   
きっかけとなったのは、不動産の所在する○○市では、近年、安全に管理されずに放置されている老朽化した空き家等が増加し、倒壊、犯罪及び火災等に対しての相談が増加していることから、「○○市空家等の安全な管理に関する条例」を制定すると発表されたことによります。
現在は、空き家となっている不動産(土地・家屋)をどうにかしなくてはいけないと決心し、不動産を売却した利益や費用など平等に分配・負担しようとの提案でしたが、手紙の書き方により、利益はYさんが独り占め、費用だけを全員で負担する内容との誤解を与えてしまい、Aさんが亡くなってからの28年間のそれぞれ兄弟姉妹間の事情・感情も絡み合い、Yさんは兄弟姉妹から非難を浴びてしまい、話し合う状況ではなくなってしまったのです。
   
Yさんから依頼を受けた当センターは、行政書士と連携し、第三者の立場から不動産の内容・現在の状況及び今後の手続きについて説明し、遺産分割に対する相続人個々の意思を確認したところ、相続人のうちXさんとYさん2人以外は相続したくないとの回答をいただき、XさんとYさんが相続し、費用も2人が負担する内容の「遺産分割協議証明書」を作成しました。
   
順調にすすんでいるかと思いきや、相続したくないとしていた相続人のうち甲さんと乙さんの2人から「遺産分割協議証明書」ではなく、「相続放棄書」と「相続分譲渡及び脱退届」が送付されてきました。
内容を確認すると、「相続放棄書」は以前Yさんが各相続人に送付した手紙に添付した書類で、記載内容に不備があり、そのままでは法的効力のあるものではありませんでした。また、「遺産分譲渡及び脱退届」は家庭裁判所で調停になっており、自分はその調停の相続とは無関係になりたいとの意思表示をするための書類で、今回は調停を申立ててはなく、なぜその書類を入手したかはいまだに不明です。
甲さんと乙さんは相続をしたくはないが、「遺産分割協議証明書」による協力をしたくないとのことでした。
解決策として、送付していただいた書類では不備や主旨違いであることを説明し、それぞれの意思を尊重して手続きを行うために「相続分放棄証書」を作成したところ、無事に署名押印していただくことができました。
   
中途半端な申出により、相続人の気持ちを逆撫ですることはよくあります。
また望む結果は同じであろうと、相続人それぞれの思いに違いはあるものです。
思いを形にするためには、言葉を大切に伝えることも必要です。


備えあれば憂いなし


北川様(仮名)が公正証書遺言を持参し、相続手続きの依頼に来ました。
被相続人は「お母様」。実は、「お母様」とは生活を共にし、実質的には親子の関係にあったものの、「お母様」はお父様の再婚相手であり、かつ、北川様とは養子縁組をしていなかったので、北川様は「お母様」の法定相続人ではありませんでした。
    
北川様は前回のお父様の相続手続きも依頼しており、今回は2度目の依頼となります。
前回の相続自体は、何も問題がなかったため滞りなく順調に手続きは進みました。
ただ、その際、「お母様」がもしお亡くなりになられた場合、法定相続人は「お母様」のご兄弟になる旨をお話ししたところ、「お母様」より「兄弟とは疎遠にしている一方で北川を実の子供のように可愛がって育ててきた。私が年をとってからは私の世話をよくしてくれている。そこで、私が亡くなったときに北川に財産がいくようにする良い方法はないのでしょうか」との相談を受けました。
方法としては2つあります。①養子縁組する方法、と、②遺言書を作成し、そこで財産全てを北川様に遺贈させると書く方法、とがあることをお伝えしました。
    
諸般の事情から、「お母様」は遺言書を作成する方法を選択され、包括受遺者を北川様とし、遺言執行者も北川様を指定するという形の公正証書遺言を作成することとなりました。
それが今回役に立ちました。
相続に関しては、次回の相続に関しての問題点を指摘し、その対処策を教えてあげることも重要なのだなということを再認識したケースでした。


管理のためにつけた口座名義で手続できない


ご主人が無くなり、奥様から相談を受けました。
奥様は、ご自身で相続手続を進めようと金融機関を何度か訪ねたのですが、手続が進まず憔悴しきって相談に来られました。
   
御主人は、弁護士で、御自身の事は全て自分自身で行っており、奥様は事業の事は全く関わっておられませんでした。
ご主人は、管理を行う上で業務ごとに口座を別けておられたり、顧問先ごとに預金口座を別けて管理されていました。
その顧問先に企業の顧問先があり、預金口座にその企業の名義が一部入っている口座がでてきました。
   
相続手続を進めようとしたところ、ある金融機関からこの口座は、通常の相続手続では、手続できないと伝えられました。
事務所で働いておられた事務員から取引内容を確認し、口座名義の趣旨を説明しましたが、手続ができないとの一点張りです。
口座開設当時の判子があれば、手続できるとの事でしたが、永らく動きも無い口座で、探しましたがその判子も発見する事が出来ませんでした。
このままでは手続が進まないため、その名義の企業に連絡し、数年前の顧問の状況や経緯を確認し、金融機関に連絡を行いました。
またその金融機関にも、口座を作成した当時の事情の調査を依頼しました。
この口座は、かなり以前に作られた口座で、更に統廃合があり、口座を作成した当時の経緯記録が分からないということで、手続方法を本部で協議してもらう事となりました。
   
1ヶ月程何度か協議を重ねた結果、理解してもらい、通常の相続手続で進められる事となりました。
奥様は、手続が進むにつれ元気になり、無事手続を終える事ができました。


もう一人の相続人


Aさんの夫が亡くなり、相続手続の相談がありました。
   
後日、無料相談に来られ、家族構成を聞くと、配偶者のAさん・長男さん・長女さんとのことでした。
事前調査の依頼があったので、こちらで戸籍関係も取得させていただきました。
そして、その戸籍の内容を確認したところ、ある事が判明しました。
実は、夫は再婚だったのです。
同時に、前妻との間の子供Bさんがいたこともわかりました。
   
その事を、Aさんに話すと、再婚だったことも前妻の間に子供がいたことも知りませんでした。
また、その場で前妻の子供Bさんも相続人になる事を説明させていただき、早急にBさんに連絡を取らなければと戸籍だけを手がかりに、何とかBさんに会うことができました。
   
今回の出来事をBさんに説明し、当初予定していた以上に時間はかかりましたが、もめる事なく無事に手続を終えることができました。
Aさんは喜んで「相続手続支援センターに頼んで本当によかったです。」と感謝の言葉も頂きこちらも嬉しくなりました。
   
今回のケースは戸籍を取得して再婚だったことがわかりましたが、残された家族の負担が少しでも軽減できるように、事前に事実を話しておくことが手続を円滑にスムーズに行うことができるひとつの対策になることを実感させられました。


エンディングノートさえあれば


葬儀社からのご紹介により「独身のまま子供がいない姉(安藤さん(仮名))の相続手続きについて依頼したいのですが、銀行、証券会社等多数の財産があり、本当に名義変更や細かい解約の手続きをしていただけるのか?」という電話が入りました。
   
何度も念を押されるので、日常生活の手続を含め、専門的手続を行える旨をお話しし、状況を伺うと、安藤さんは兄妹間で音信を絶っており、孤独死で、財産の内容が全く分からないとのことでした。
安藤さんは、銀行に40年程勤務しており、妹様の話では赤十字に寄付することも考えられ、公証人役場の電話番号のメモがあり遺言書を残されている可能性が高いとのこと、また近所の信用金庫に貸金庫の鍵が見つかっているとのことでした。
   
相続人は、兄妹3名と代襲相続人である姪が2名の計5名で、地方に在住して、残念ながら仲も悪く、お葬式でも言葉を交わしていないとのことでした。
相続人間の調整は、弁護士法でお手伝いは出来ない旨明言したうえで、まず「遺言検索」により公正証書の存在を確認する必要があることを伝え、貸金庫の中味に預金通帳等の現物と、自筆証書遺言書の有無を確認することが前提である旨伝えました。
   
結果的には遺言書はなく、貸金庫の中味はアルバムだけでしたので、各金融機関の残高証明書と突合し、全相続財産の相続手続きを無事終了しましたが、互いに、隠れて贈与等が行われていたのではないかという不信感は払拭できぬままの状態が続きました。
妹様も兄妹間が仲良くなれないことが一番悔やまれると最後につぶやかれていました。
安藤さんがエンディングノートを残してくれたら、兄妹間でいやな思いをせずに、対立することもなく、分割協議も円滑に進んでいたかもしれない典型的なケースでした。


証券会社(事務センター)の予想を超える間違い


故 田中一郎様(仮名)は、多数の証券会社に口座を開設しておられました。
当センターにて業務を受注することとなり、全ての証券会社に相続手続書類の請求をし、ご相続人の署名・押印を待っている状況でしたが、ご相続人の都合で手続がしばらく中断することとなりました。
   
数ヶ月の期間が過ぎ、田中様の相続手続のことは覚えているものの、詳細は資料を見なければ即答できなくなっていました。
そのような中、A証券会社の事務センターから進捗状況の問い合わせの電話が入りました。
私がその電話を受けたのではなく、社内にいるものが電話を受け、伝言メモに『A証券会社事務センター鈴木様(仮名)から電話有り。田中一郎様の件。○○○○―××××に折り返し電話して下さい。』とありました。
数ヶ月が過ぎても相続手続書類が返送されてこないことへの問い合わせだろうと思ったので、田中様の資料を見返してから電話をかけなおすことにしました。
   
ところが、田中様の資料にはA証券会社の名前がないのです。
相続手続書類を請求した全ての手続機関の名称及び日付を記録している用紙を確認しても、A証券会社の名前は書いてありません。
電話をかけた記憶も数ヶ月の期間が過ぎていることと、多数の証券会社に資料請求をしたこともあり明確に思い出せません。
しかし、『田中一郎様の件』で電話がかかってきているのですから、私が資料請求の電話をしたに違いありません。
   
では、A証券会社の資料はどこへいったのか?資料の管理は完璧にしています。
紛失することはありません。
A証券会社の資料だけご相続人に返したのか?それも考えにくいです。
記録用紙に書き漏れしたのか?考え難いですがその可能性も否定できない。
電話を受けた者に確認しても確かに『A証券会社』と名乗ったといいます。
考えあぐねて、伝言メモに書かれているA証券会社の電話番号に電話をかけてみました。
すると相手は『B証券会社です。』と名乗ったのです。
私は『そちらはA証券会社ではありませんか?そちらの鈴木様から田中一郎様の件でお電話があったのですが』といいますと、電話の向こうでやりとりしている声がかすかに聞こえ、『鈴木は当社へ入社する前はA証券会社の事務センターに勤めていたので間違えて名乗ってしまったようです』との答えが。
『B証券会社』には資料は請求していたので、その後の処理は滞りなく進んだものの、通常では考えられないような相手のミスで、時間のロス、しなくてもよい気苦労をさせられた一件でした。


余命告知と最後のラブレター


数年前にお父様の相続手続きをお手伝いさせていただいたAさんから、突然の電話がありました。
「少し相談したいことがあるのですが…。」
Aさんの声は少し元気がないように思われました。
  
相談当日、Aさんは
「実は、先日余命の告知を受けました。先々のことが心配で相談にきました。まだ母が健在で、自分の亡き後、弟や子供たちがどうなるのかを聞きたくって。」
とおっしゃいました。
  
家族状況や財産のことを伺い、アドバイスをさせていただく中でAさんは
「少し理解ができました。いっそのこと遺言書を書こうと思うのですがご協力いただけますか?」
と。
  
自筆証書遺言のデメリットをお話ししたところ、ぜひ公正証書遺言を作成したいと決意をされたAさん。
その後公証人とのやり取りなどを経て、Aさんは3月14日のホワイトデーに遺言書を完成することになりました。
「妻にいいプレゼントになるかな?」
と疲れた表情ながらニッコリ笑って言われたのが印象的でした。
  
それから一月半ほどして、奥様からお電話がありました。
Aさんが亡くなり遺言書による相続手続きを手伝ってほしいと…。
お聞きしていた余命の期間よりもあまりにも早い時期のお電話でしたので少し驚きながらお話を伺いました。
Aさんは、すい臓がんのため余命告知を受けられ、その後も治療に専念しつつ働き始めたばかりの第2の職場で仕事に励んでいたようです。
これからセカンドライフを満喫しようと夫婦で相談し始めた時の余命告知だったようです。
  
Aさんは遺言の中で、奥様の生活を第一に考え、2人の子供たちが奥様を大切にしてくれるように遺産の配分を決めておられました。
長男の家系として先祖代々の祭祀の継承を息子さんに依頼をされていました。
年老いた母の世話のための資金についても配分を考え、実弟に依頼をされていました。
そして何よりもこの遺言書を書いた意図と家族への感謝の気持ちを、付言として残されました。
  
手続きのお手伝いにあたり、ご家族がそろったところで遺言書をみなさまに見ていただきました。
ご家族の皆さんは、Aさんが遺言書に込めた気持ちを十分にくみ取り、かえってほっとしたご様子で遺言書を眺めておられました。
この時ほど付言の重要性を認識させていただいたことはなかったと思います。
  
1ヶ月ほどして相続手続きが全て終わった際に遺言書の日付をみた奥様は、
「人生の中で一番のホワイトデーの贈り物でした。」
とおっしゃいました。Aさんも今頃天国でニッコリと微笑んでおられる事でしょう。


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